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2025.10.09

サプリメントOEMとODMの違いを徹底解説

~バルク利用とオーダーメイド、どちらが自社に合う?~

1. そもそもOEMとは?

OEMとは「Original Equipment Manufacturing」の略で、
既に作られている製品に自社ブランドを付けて販売することを指します。

サプリ業界では、すでに工場が作っている「バルク(中身)」「既存処方」を使い、ラベルやパッケージを変えて販売するスタイルが一般的です。

👌 メリット:
・最小ロットで始めやすい
・研究開発コストが不要
・スピード感を持って販売開始できる

😔 デメリット:
・差別化しにくい
・他社と同じ処方になる可能性がある



2. ODMとは?

ODMは「Original Design Manufacturing」の略で、
企画や処方設計から一緒に作り上げていくスタイルです。

「こんな成分を入れたい」「剤型にもこだわりたい」といった要望に応じて、工場や企画会社が研究・設計を行います。

👌 メリット:
・完全オリジナル処方で差別化できる
・独自コンセプトの商品を作れる
・ブランド戦略に沿った開発が可能

😔 デメリット:
・開発期間が長くなる
・試作や研究にコストがかかる



3. 「OEMと呼んでいるけど、実はODM」という現実

実はサプリ業界では、一般的に「OEM」と呼ばれているものの多くがODMに近いケースも多いです。

例えば、
・バルクをベースに少し成分を調整する
・包装形態を新しくする
・独自のターゲットに合わせて配合比率を変える

こうした「ちょっとアレンジ」は、厳密にはODMの要素が入っています。
だから、「OEMとODMの線引きはグラデーションで、どこまで関わるか」の違いとも言えます。



4. まとめ:どちらが自社に合う?

項目OEMODM
意味既存の製品やレシピをそのまま使って製造する方式レシピ開発や設計から一緒に行う製造方式
自由度低い(既存のバルクに依存)高い(素材選び・処方・形状も自由)
開発スピード早い(すぐに商品化できる)時間がかかる(試作・検討が必要)
コスト比較的低い開発コストがかかる
向いている人まずは早く商品を出したい人他社と差別化したオリジナル商品を作りたい人

スピード重視・小ロットで試したい  👉  既存バルクのOEM
ブランド戦略を大切にしたい・独自性を出したい 👉 オーダーメイドのODM

最初はOEMで市場の反応を見て、手応えがあればODMで本格的にブランド展開する、という流れもおすすめです。



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